夏風邪は葛根湯でなく
2018年06月12日
寒かったり暑かったりして、風邪をひいて咳をしている方がけっこういます。
体調管理の難しい時期です。
風邪をひいたら「葛根湯」が有名です。私の周りでも、「知っている漢方薬は?」と聞くと、「葛根湯」と答える方が多くいます。
「葛根湯」は、2000年ほど前の医学書「傷寒論」にのっている処方です。
麻黄という生薬を含むので、強い発汗作用があります。夏は、汗をかいているのでさらに発汗させると、体力がおちてしまいます。
また、血圧をあげる作用もあるので気をつけなければいけません。
中国の方は「葛根湯」は、古典処方として現在は使われていないそうっです。
夏は、発汗作用のなく「湿」をとる「勝湿顆粒」などを使うといいですよ。