葛根湯は発汗があったらダメ!

2018年11月13日

秋が深まって来ました。

朝晩の気温差、日ごとの気温差について行けず、風邪をひいている方が増えています。

風邪をひいたら、葛根湯(カッコントウ)と思っていませんか?

葛根湯は、汗がなく、寒気がし発熱し、首すじが凝る時に使います。

「汗をかいていない」ということが、大切です。

汗をかいている人が服用すると、汗が出すぎて体力をが失われたり、止まらなくなることがあります。

また、風邪の初期に用いるので、咳が出たり、食欲がなくなってきた状態には使いません。

この様な状態は、病気が初期ではなく進んでしまっているので、違う漢方薬を用いる必要があります。

また、麻黄という生薬が入っているので、風邪薬(鎮痛解熱剤)と併用すると、作用が強くなるので気をつけてください。

葛根湯は、漢方の抗生物質といわれます。

副鼻腔炎、中耳炎、結膜炎、乳腺炎、リンパ節炎などに使われます。

当店でも、手術が必要なほどに腫れたリンパ節が葛根湯で回復し、手術をしなくても良くなりました。

漢方薬は病名でなく、ひとり一人の体質の症状で服用する薬です。