月のうさぎ
2017年10月06日
今日は、本当の満月です。4日の「中秋の名月」は満月ではありません。
でも、天気は下りぎみなので、月見はできそうにありませんね。
私の小さい頃は、月にはうさぎがいて餅つきをしているのだと教えられました。
この話は、もともとインドからきているようです。その話は、
うさぎときつねと猿が、仲良く暮らしていました。3匹は、「何か人の役に立つことをしよう。」と話し合っていました。
ある時、疲れ果てた老人が、「お腹が空いて動けない、何か食べるものを恵んでほしい。」といいました。
猿は木に登り木の実や果物をとり、きつねは魚をとりました。
ところが、うさぎは何も持ってこれませんでした。
「もう一度探してくるから、火を焚いて待っていてほしい。」といって出かけました。
しばらくして、うさぎは何も持たずに帰ってきました。
うさきは、「どうぞ私を食べて下さい。」と言って、火に飛び込み自分自身を老人に捧げました。
この老人は神様で、うさぎを可哀そうに思い、うさぎを月の中に永遠に残してあげました。
この話から中国では、うさぎは月で不死不老の薬をついている言われるようになったそむかしうです。
日本では、薬が餅に変わりました。
何だか悲しいお話ですね。でも、中国では薬をついているというところから、漢方薬が長い歴史を持っているとともに、人々にとっても身近なものだったのでしょうね。
昔、日本では薬は高価なもので、庶民はなかなか買うことができませんでした。