漢方のタイプ|漢方について

漢方と西洋医学の大きな違いのひとつは、その考え方にあります。
西洋医学の場合、レントゲン、CTスキャンなどの映像やさまざまなデーターを基に、からだの悪い部分を探し病名が決まります。そして、その病名に従って薬がだされたり、必要なときは手術を行なったりします。
漢方では身体全体の体質や症状などを総合的に考えて、処方が決まります。一言で言うならば、「西洋医学は病気を治し、漢方は病人を治す」といえるでしょう。

当ホームページでは漢方処方の説明をする際に、虚弱タイプ、中間タイプ、ガッチリタイプの3つに分けて説明しています。
漢方治療では虚弱タイプ、ガッチリタイプ、中間タイプの判定は漢方処方を決める上で特に大切なことです。

下に、それぞれのタイプ別の症状を紹介しています。

自分にあてはまる項目が多いところが、あなたのタイプになります。

<虚弱タイプ>
やせ型、顔色が青白い、声が小さく力がない、疲れやすい、胃腸が弱く下痢をしやすい、血圧が低い、貧血症、何もしていなくてもジトッとしたいやな汗をかきやすい。

<中間タイプ>
虚弱タイプにも、ガッチリタイプにもあてはまらない項目が多い場合。

<ガッチリタイプ>
ガッチリしている、筋肉質、血色がよい、声が大きく力強い、活動的、胃腸は丈夫で便秘がち、高血圧タイプ、運動などでかく気持ちのいい汗ではなく何もしていないのに漏れ出るようないやな汗はかかない。

虚弱タイプ
体格 やせ型
体質 疲れやすい・風邪をひきやすい
顔色 青白い
小さい
胃腸 弱い
便通 下痢しやすい
血圧 低い
食欲 少ない
ジトッとしたいやな汗をかきやすい
あご ほっそりしている
細くて長い
感情 気力がない
姿勢 姿勢が悪い・前かがみで歩く
中間タイプ
体格 普通
体質 普通
顔色 普通
普通
胃腸 普通
便通 普通
血圧 普通
食欲 普通
普通
あご 普通
普通
感情 普通
姿勢 普通
ガッチリタイプ
体格 ガッチリしている
体質 疲れやすい・風邪をひきやすい
顔色 血色がよい
大きい
胃腸 丈夫
便通 便秘しやすい
血圧 高い
食欲 よく食べる
かきにくい
あご 角ばっている
太くて短い
感情 怒りっぽい
姿勢 姿勢がよい・力強い歩き

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