お血のはなし|漢方のはなし
6.食養生
運動、食事など日々の生活のなかで予防に努めましょう
お血の予防は毎日の生活が基本です。適度は運動を行い、ストレスがたまらないよう心がけましょう。さらに、十分な睡眠をとり、いろいろなものをバランスよく食べ、生活環境(特に冷暖房)に注意することが養生法となります。
【運動】
散歩、健康体操、ストレッチ運動・・・。その人の体力に見合った適度な運動は、血行を促進し、体の抵抗力を高めます。日々の生活の中にスポーツをとり入れ、体全体の筋肉を動かすことで新陳代謝を活発にすることが、血流の改善にはとてもよいのです。寝たきりの人には、軽いマッサージをしてあげるだけでも血行促進効果があります。リハビリが必要な方には、機能回復運動とともに血流をよくするツボや経絡を刺激します。押えて気持の良いところを指圧、マッサージするだけでも効果はあります。
【精神面】
精神面のアンバランスは「気」の流れを悪くし、「気」に乗って流れている「血」にも影響します。イライラしないよう、気持を常にリラックスさせることです。緊張状態が長く続くような時には、趣味や親しい人とのおしゃべりなどによって気分転換をはかりましょう。気や血のエネルギーが、体のすみずみにまでのびやかに行き届くようなイメージをもつことです。
【食事】
イワシやサバ、アジなどの青魚、シシトウ、サヤインゲン、ホウレン草、トマト、シソなどの野菜には、血液をサラサラにする働きのあることがわかっています。旬のころのイワシなら、毎日70グラム食べると血栓や動脈硬化の予防につながります。これに予防効果のある野菜を組み合わせます。血液をサラサラにする効果は持続しません。毎日少量でもとってください。