どうします?その痛み|漢方のはなし
3.西洋医学の痛み止めと中国医学の痛み止め
痛みの治療には中国医学でも痛み止めは使います。一般的に西洋薬は効きめが早く、漢方薬は「長く飲まないと効かない」ということをよく耳にしますが、これこそ痛みを止めることだけをもとめる西洋医学と、痛みの原因に作用して根本から直す中国医学との考え方の違いを表しているのではないでしょうか。
漢方薬の痛み止めは痛む場所や痛みの性質、どのような条件で痛みが悪くなるのかなど独特の基準によって総合的に判断するため、一人一人の処方が異なります。また、西洋薬と一緒に使うこともできますので、今、鎮痛剤などを服まれている方もお試しください。
ステロイド剤を服んでいる方はステロイド剤を急にやめると症状が急に悪くなり、リバウンドも出やすいので、漢方薬を服みながら徐々に減らしていく方法もあります。勝手にステロイド剤を止めずに中国医学の専門家である私たちに必ず相談してください。