どうします?その痛み|漢方のはなし

10.活血化おで血液サラサラ、補血も忘れずに

肩こりと関わりの深い病気には慢性疲労症、自立神経失調症、高血圧・低血圧、目の病気、狭心症・心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化、胃潰瘍、喘息、肝硬変などがあります。

西洋医学的には薬物療法、温熱療法、マッサージ、入浴などの物理療法が古くからすすめられています。どれも血液の流れを良くするという点では共通した治療法です。

中国医学の治療でも、血行を良くし、血液をきれいにするという基本は変わりません。血液をサラサラにしてお血をとる方法を活血化お法といいます。お血のタイプに合わせたさまざまな活血化お法の方法を用います。

中国医学にはもう一つ、血行不良の原因が、内臓の疲れ(主に肝臓)から起こるという考え方があります。筋肉に新鮮な血液を送るためには、肝臓に血液をしっかりと貯える必要があります。その方法を中国医学では補血といい、内臓全体の働きを整える処方を用います。

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