どうします?その痛み|漢方のはなし
14.あなたの腰痛は7タイプのうち、どれ?
寒、質、熱の邪と臓腑の衰えなどあなたの腰痛は7タイプのうち、どれ?
腰部痛いには外的原因による寒湿、湿熱の2タイプ、内的原因による実証の気滞(肝気鬱結)、お血[おけつ]の2タイプ、同じく虚証の脾虚、腎陽虚、肝腎陰虚の3タイプがあります。あなたの腰の痛みはこの7タイプのうち、どれに当てはまりますか。
●急性疾痛【外的原因】/実証
■寒湿タイプ
冷えて重だるく痛む、締め付けられるような痛み。腰を伸ばしづらい。暖めると楽になる。
■温熱タイプ
関節、筋肉の局所が赤くはれ、痛む部位は熱感がある。湿気が多くなったり、暖めると痛みが悪化する。
●急性・慢性とう痛【内的原因】/実証
■気滞タイプ
ストレスなどにより、肝の気を循環させる気にに影響をきたし、その結果、気は全身を巡ることが出来なくなり、張ったように痛む。
■お血[おけつ]タイプ
痛む場所が固定して、針で刺したような激痛。打撲や筋肉の酷使などによっても起こる。
●慢性とう痛【内的原因】/虚証
■脾虚タイプ
飲食の不摂生やストレスなどにより、脾の機能が衰えると、筋肉を栄養しにくくなる。その結果、筋肉がやせ細り、疲れやすくなり、力が入らなくなり、痛みを生じやすくなる。
■腎陽虚タイプ
腎陽が不足している状態。腎陽は体を暖める人体のボイラー的存在。これが不足すると腰の冷痛以外に冷え、手足に冷感が現れやすい。
■肝腎陰虚タイプ
肝血、腎虚が消耗された状態。腎陰は腎陽を抑えるもので、不足すると腎陽を抑えることが出来ず、夜間に手足のほてりや口渇が現れやすい。疲れにより重だるく痛む。