あなたの体質改善!ココがポイント|漢方のはなし

9.太りやすい体質の方の養生について

あまり食べないのに太りやすい、やせにくい、水を飲むだけでも太っていくなど、ここでは、太りやすい体質の方の養生法です。

太りやすい体質とは?

中医学では、太りやすい体質を次のように考えています。それぞれにあったお薬を選び、食事のとり方に注意しましょう。

(1)実証タイプ

もともと体力があるタイプで、基礎代謝もそれなりにある方ですが、自分の体で燃やせる以上にエネルギーとなるカロリーを摂ってしまっている方です。食べ過ぎていると自覚のある方と、自覚のない方があります。

●具体的な養生方法

■食べ過ぎの自覚のある方 繊維氏のとり方を工夫して、油ものを控えましょう。味付けも薄味を心がけ、更新料やお酢を上手く使いましょう。
食事のとり方やバランスに気をつけましょう。繊維質の多い野菜を、できるだけ多くの種類を加熱して食べるようにしましょう。
便通にも注意してください。便秘は大敵です。

■食べ過ぎの自覚のない方 油が多く含まれているものや、パン、麺類に注意です。できるだけ野菜を多くとることが大切です。

・食べすぎを自覚しよう
・カロリーの低いもの、繊維質を多くとろう
・運動量を増やそう

(2)虚証タイプ

もともと基礎代謝が弱く、少し食べ過ぎると摂取したカロリーを燃やしきれないタイプです。年配の方や、胃腸の弱い方、呼吸器の弱い方に多いです。 むくみを伴うことが多いです。

●具体的な養生方法

冷たい飲み物や、食べ物は控えましょう。また体を冷やし過ぎないように心がけ、運動をこまめに行いましょう。ヨーグルトなどの消化に時間のかかる食品を毎日とるのも考え物です。睡眠時間も十分にとりましょう。

・体の内も外も冷やさないに使用
・完全栄養食品(牛乳、卵など)に注意しよう
・運動を習慣化しよう

(3)水毒タイプ

水分代謝の低い方です。実証・虚証タイプと重複している方もいます。冷え症や慢性的な運動不足が原因です。腎臓系か弱い方もあります。また最近では水分のとり方が自分にあっていない方もよく見かけます。

●具体的な養生方法

水分のとり方に注意です。 コップやグラスを使い、一度に流し込むような飲み方は避けましょう。水分の湿度も注意して、体温に近いものか温かいものをとるようにしましょう。生水もよくありません。できるだけ下半身を動かしてあげることも大切です。お茶や紅茶は利尿作用があるのでオススメです。朝いちばんと寝る前に温かい飲み物をとることも体質を買変えることに役立ちます。

・水分のとり方に注意しましょう
・冷たい飲み物のとり過ぎに注意しましょう
・朝夕、温かいものをとるようにしよう

【注意!】 運動不足に注意です。
できれば有酸素運動を心がけましょう。
有酸素運動の目安は、(平常時の脈拍数)×1.5の脈拍数になる運動を20分以上続けましょう。たとえば、平常時の脈拍数が70の人なら105ぐらいになる運動(少し早足程度)を20分ぐらいを目安にして下さい。
身体の冷やしすぎにも注意です。強すぎる冷房、薄着、冷たいものをよくとるというのは基礎代謝が下がってしまいます。できるだけ夏でも湯船につかり、体を温めましょう。

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