あなたの体質改善!ココがポイント|漢方のはなし
10.冷えやすい体質の方の養生について
冬場になると足や手の指先が冷える、夏でも冷えやすいなど、冷え症の方の養生法です。
冷えやすい体質とは?
中医学では、冷え症は大きく三つに分けて考えていて、それぞれにあったお薬を選び、食事のとり方にも注意しましょう。
(1)血液循環の悪いタイプ
心臓のポンプ作用が弱い方や、指先などに血行不良がある方、(血中コレステロールや、中性脂肪、血糖疲労物質などで)血液がサラサラしていない方が起こすタイプです。血液循環の悪くなっている原因をまず知ることが大切です。
●具体的な養生方法
体を動かし、温めることを心がけて、血液循環を促すことが大切です。運動を習慣化して、筋力をつけましょう。食事では、体を冷やす食材のとり方に注意して、甘い物や冷たいもののとりすぎには特に気をつけましょう。
・筋力をつけよう
・結構不良の原因を考えよう
・体を冷やさないように注意しましょう
(2)基礎代謝の悪いタイプ
運動不足、冷たいもののとりすぎ、貧血などで対応を上げる働きが弱くなっているために冷え症が生じるタイプです。最近多いタイプで、お子さまにもよく見られます。年中冷えている方が多いです。治るのに時間のかかるタイプです。
●具体的な養生方法
運動を習慣化して筋力をつけましょう。特に下半身や肩周りの運動をこまめに行いましょう。食べ物では、体を冷やす食材や、酸味(酢など)、苦味(苦瓜など)のとり方に注意してください。夏野菜や南方系の果物をとりすぎてもよくありません。
・体をこまめに動かそう
・体を冷やさないように注意しよう
・特に下半身や肩周辺を動かそう
(3)冷えの影響を受けやすいタイプ
体の自立神経の働きが弱く、外の冷えの影響が作用しやすいタイプです。睡眠不足や、運動不足により基礎代謝の悪いタイプが慢性化してしまい、このタイプを併せて持っている方も多いです。
●具体的な養生方法
疲労をためないようにしましょう。睡眠不足や不規則な食事はよくありません。ストレス発散にも気をつけてください。体を温める、「かおり」のある飲み物や食材をとり、香辛料を上手く使っての料理をオススメします。
・生活のリズムを整えよう
・体を温めるように心がけよう