あなたの体質改善!ココがポイント|漢方のはなし
13.肌荒れしやすい体質の方の養生について
にきびができやすい、傷あとが残りやすい、シミができやすいなどお肌にトラブルを生じやすい方の養生法です。
肌荒れしやすい体質とは?
中医学では、『肌は内臓の鏡』を考え、肌に現れる症状は体の中が原因と考えます。内臓の負担や疲れ、老廃物がたまっている。血液循環の悪化などと考え、食事のとり方や、毎日の過ごし方に注意を促しています。
(1)肝臓系に負担があるタイプ
ストレスや疲れ、高カロリーの食事、極端な酸味(すっぱい)嫌いなどで肝臓の解毒機能がおちているタイプです。肝臓に負担になるお薬や、健康食品のとりすぎの場合もあります。生理前のにきびもこのタイプです。
●具体的な養生方法
食事の中に適度な酸味のものや柑橘系の果物をとるようにしましょう。健康食品で純度の高いものは、逆に負担になることもあるので注意が必要です。ストレスをためないことも大切です。
・肝臓の働きや負担になることを知ろう
・酸味の果物や酢の物をバランスよくとろう
・ストレスの発散をこころがけよう
(2)胃腸系に負担のあるタイプ
極端な便秘性や、甘いものやバターなどのとりすぎ、ナッツ類のとりすぎなどによって肌あれを起こすタイプです。
●具体的な養生方法
便通のリズムをしっかりするように心がけましょう。食事はよく噛んで食べ、食物繊維の取り方に注意しましょう。朝夕、温かいものを飲むことも効果があります。甘いものや、乳製品のとりすぎや、油物は控えましょう。
・便通を良くしよう
・食事はよく噛んで食べよう
・朝夕温かいもので胃腸を温めよう
(3)血液循環の悪いタイプ
にきびや、虫さされあとが残りやすい、シミができやすいなど、皮膚の血液循環が悪く、うっ血を起こしやすいタイプです。
●具体的な養生方法
体全体の血液循環が悪くならないように心がけ、適度な運動を習慣化しましょう。薄着などをして体を冷やすことは避け、体を冷やす食材にも注意しましょう。小魚や青魚、大豆製品などを多くとりましょう。魚の中でも、まぐろなどの脂身の多い魚には注意してください。
・運動不足に注意しよう
・体を冷やし過ぎないようにしよう
・血液サラサラ食品を積極的にとろう