あなたの体質改善!ココがポイント|漢方のはなし
16.イライラしやすい気質の方の養生について
性格的にイライラしやすい、怒りっぽいなどの気質を持っている方の養生法です。
イライラしやすい気質とは?
イライラしやすい気質には次のようなタイプがあります。中医学では、イライラしやすい気質をタイプに分けて、それぞれにあったお薬や養生法を考えています。
(1)神経質でイライラしやすいタイプ
これは気滞タイプの一つで、肝鬱という状態に多く見られます。イライラするだけでなく怒りっぽくなる方もあります。緊張しやすい方も多いです。
●具体的な養生方法
性格的に几帳面とか、神経が繊細という方も多いかもしれませんが、イライラすることに対しては気の持ち方や、考え方でずいぶんと変わるものです。生活面では、時間にゆとりを持たせたりするとよいです。イライラした時に、ハッカの入ったガムなどを噛んだりすることもよいです。
・考え方に余裕を持とう
・時間のゆとりを持つようにしよう
・噛むことをしよう
(2)ある時期のみイライラするタイプ
天気や、季節、女性なら整理の前などの特定の時期に神経が高ぶりイライラするタイプです。体の中の「気のめぐり」がスムーズに行かないことで起こります。
●具体的な養生方法
いつ頃が自分に対してイライラさせる時期なのかを知りましょう。このタイプの方は適切な薬などを普段から服用することがよいです。その時期に生活のリズムや気持ちに余裕が持てるように心がけるとよいです。睡眠不足などで体の疲れが癒えていないと余計にイライラします。
・適切な薬で対応しよう
・生活のリズムや気持ちに余裕を持とう
・疲労をためないようにしよう
(3)ホルモンバランスからイライラするタイプ
ホルモンバランスが神経に影響してイライラするタイプです。年齢(思春期、老年期、更年期など)やホルモンバランスによってイライラすることがよくあります。
●具体的な養生方法
このタイプの方も普段から体質や体の状態に合ったお薬を服用するとよいです。ホルモンバランスの崩れが大きくならないような漢方薬などを上手く飲めば、イライラに大変効果的です。食べ物では、粘り気のあるものや、海産物などの「精がつく」ものを多く食べるようにしましょう。
・適切な薬で対応しよう
・根気よく薬を続けよう
・性のつくものを食べよう