ガンと免疫|漢方のはなし
1.免疫とは
免疫とは、自分自身のものか(自己)、自分以外のものか(非自己=異物)を識別し、体をいつも健康な状態に保とうとしている自己防衛力と自然治癒力のことです。その役割はおもに次の2つです。
外部から細菌やウイルスなどが体に入ってきた時には、免疫細胞がそれら「異物」と戦い、体を健康な状態に戻そうとします。
ガン細胞など体の内部で生じる「身内の反乱者」を常に監視し、「異常」を見つけ出し、同時にそれらの働きを小さなうちに鎮圧して体の安定(恒常性=ホメオタシス)を維持します。