ガンと免疫|漢方のはなし

5.ガンは免疫機構から逃れた「身内の反乱者」の集団です

私たちの体は、約60兆個の細胞からなっているといわれています。体の中ではつねにガン細胞の芽が生まれています。ところが、マクロファージやナチュラルキラー細胞などの免疫細胞がつねに警備を行っていて、ガン細胞を芽の段階で攻撃して殺しているのです。 だから私たちは、ガンにならずにすんでいます。体の免疫機能さえしっかりしていれば、ガン細胞が増えていくことはないといっても過言ではありません。

しかし、何らかの原因で免疫力が低下してくると、ガン細胞の芽が成長し、次々と細胞分裂し、増え続け、目には見えないが「小さなガン」になります。この段階で、免疫力を高めることができれば、ガン細胞を死滅させ、ガンの進行を止めることができます。同時にガンの転移を防ぐこともできます。

このようなことから、免疫力をつねに高い状態にしておくことは、ガン予防の最良の対策であり、ガンの進行、再発、転移を防ぐためにも必要不可欠なことなのです。

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