ガンと免疫|漢方のはなし
3.活性酸素とフリーラジカルがガンを起こす元凶です
ウイルス、排気ガス、紫外線、放射線、たばこ、化学性の発ガン物質、ストレスなどはガンの発生と大いに関係があります。これらの因子の多くにはフリーラジカルが大量に含まれ、また、その侵入によってフリーラジカルの1つでもある活性酸素が大量に発生します。これらが過剰に増加すると細胞を傷つけ、遺伝子DNAに突然変異を起こして、ガン細胞の芽ができ、行き着くところがガンです。
活性酸素という酸素からできたフリーラジカルは、(1)細菌、ウイルス、ガン細胞などを殺し、(2)代謝に必要な酸素反応を促進し、(3)細胞内の情報伝達のメッセンジャー役として体の防衛には重要な役割を果たしています。しかし、一方、過剰になると正常な組織、細胞にも損傷を与えて、発ガンを促進したり、いろいろは病気の原因にもなります。このように活性酸素をはじめフリーラジカルは、善人の面と悪人の面との2つの面を持っているのです。