23.過剰な免疫反応を抑制する生薬 除湿薬　蒼朮・沢瀉

●リウマチなどの腫れに・・・蒼朮（そうじゅつ）

初期のリウマチでは、朝方、手がこわばるという症状がよく現れます。これはむくみの一種で、一般には身体を動かし血行が良くなると自然と解消します。しかし、ひどくなると間節まで腫れて痛むようになります。 蒼朮（そうじゅつ）にはナトリウムの代謝を高める働きがあり、これにより全身のむくみを改善することができるので、リウマチやその他の原因によるむくみの治療に用いられています。

●顕著な利尿作用がある・・・沢瀉（たくしゃ）

利尿剤を使いすぎるとエネルギーまで抜けたように身体がだるくなることがあります。　沢瀉（たくしゃ）の「沢」には潤沢、「瀉」には利尿という意味があり、利尿作用はあるものの、気（き）はそこないません。現代医学的には、尿酸を排泄するのに優れていることから、痛風の治療に応用されています。また、血中のコレステロールを下げ、動脈硬化の発展を抑制したり、血圧や血糖値を下げる働きもあります。