男性を強くする生薬のいろいろ|漢方のはなし
8.腎虚も分けると9タイプあります
疲れやすい、足腰がだるい、腰痛、健忘、脱毛、耳鳴り、めまい、歯が悪い、小尿あるいは多尿、こんな症状がいくつか出てきたら腎虚(じんきょ)が始まっています。
そうした症状があって、しかも「冷え」が強ければエネルギーとなる「火」が不足した「寒がり型=腎陽虚(じんようこ)型」で4タイプあり、「ほてり」が強ければ体液である「水」が不足した「ポカポカ型=腎陰虚(じんいんきょ)型」で5タイプあります。イライラ、不眠を伴う「イライラ型=心腎陰虚(しんじんいんきょ)型」、目のかすみ、視力の衰えが見られる「ショボショボ型=肝腎陰虚(かんじんいんきょ)型」など、中医学(中国漢方)が専門の中医師(漢方医)はいつも体質と症状を細かく分けて「弁証論治(べんしょうろんち)」という患者ひとりひとりに合わせて補腎薬(ほじんやく)を選んでいます。