22.肉じゅよう

姿形が男性のそれに似ている？老人性の便秘にもよく使われる

肉ジュヨウ（にくじゅよう）は中央アジア、中国、モンゴル、シベリアの砂漠地帯に生えているハマウツボ科ホンオニクとその仲間の茎を乾燥したものです。他の植物の根に寄生して砂漠の上にいきなりニョキニョキと黄色い多肉質の茎が生えているそうです。乾燥する過程で、黒褐色に変化し、甘い香りがして、形が男性のシンボルに似ています。

薬効はやはり補腎陽（ほじんよう）で腎陽虚（じんようきょ）によるインポテンツ、勃起不全、早漏、不妊、足腰の冷え、など色々な症状によく使われています。また、大腸を潤す働きがありますので、高齢者や病弱な方の便秘には良い薬です。

日本では中部以北に自生するキムラタケを和肉ジュヨウといい、昔から代用され、しかも御肉（オニク）と書き、大変尊重しています。