喘息 | お身体の悩み

漢方医学

漢方では、おもに「水」と「気」のバランスがくずれて喘息が起きると考えます。喘息の発作で、水っぽい痰がたくさん出るケースがあります。漢方ではこういった場合、「水毒」ととらえて、肺や胃にある過剰な水分をとる、漢方薬を用います。
また、喉が渇いて咳と呼吸困難が強く、発作時に汗をたくさんかくような喘息には、身体の中の熱をさまし咳を改善する漢方薬がよく用いられます。また、精神的ストレスによって喘息が起こる場合には、ストレスを和らげる漢方薬などを併用します。
いずれにしても自己判断で服用せずに、専門的な病院や漢方薬局に相談することをおすすめします。
漢方の最終的な目標は、喘息体質の改善にあります。西洋薬と漢方薬を併用したり、あるいは漢方薬だけで体質改善を目指していくことが結果的には最良の選択と言えるでしょう。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

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漢方医学

西洋医学

喘息は西洋医学でも、東洋医学でもなかなか難しい疾患といえます。気管支喘息の発作は呼吸困難におちいるとたいへん苦しいものです。
また、年間に数千人が喘息で亡くなっているとの報告もあるので、あまり軽くみることはできません。喘息の発作の原因として考えられるのは、主には家ダニ、花粉、ストレス、過労、気温や気圧の変化、喫煙、大気汚染などですが、最近では、精神的ストレスによって悪化する場合もふえています。
例えば、受験生の喘息が悪化したり、サラリーマンが仕事上のストレスや人間関係によって、喘息が悪化する場合があります。西洋医学では喘息には、気管支拡張剤やステロイド剤を用います。こうした西洋薬は即効性はありますが対症療法でしかありません。

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西洋医学

日常生活

バランスのよい食事をして体力をつけるようにしましょう。冷たい飲み物や生野菜、刺身などの身体を冷やすものは、痰を増やすので避けるようにしましょう。
ストレスも症状を悪化させるので、ゆったりとした気持ちで過ごすようにしましょう。
適度な運動や、乾布摩擦は呼吸器を強くするのでおすすめです。
※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

喘息の漢方の実例

漢方薬を使った気管支喘息の症例

20代の頃から気管支炎の発作に悩まされていました。今までは病院の薬で治まっていたのですが、最近はそれもあまり効果が見られなくなったため、知人から漢方を勧められて来店しました。

顔色は青白く、体型は痩せ型です。クーラーは苦手で、クーラーの効いた場所にいると最初鼻水が出てきて、その後咳き込みます。発作は夜寝たときにおきることが多く、明け方の3時~4時頃に咳き込んで目が覚めます。水溶性の痰がたくさん出て、強く咳き込むこともあります。
身体の中に余分な水分があると判断して、これらの水分をとり喘息を改善する漢方薬を処方しました。
30日分を服用して、明け方の咳き込みが楽になったとのことでした。同じ処方をもう一ヶ月続けたところ、咳はかなり楽になったが、粘っこい鼻水が出るようになったので、今度は鼻の薬がほしいとのことでした。粘っこい鼻水は、漢方では熱と考えるので、熱をさます漢方薬に処方を変えました。
3ヶ月で鼻のほうもすっかり良くなりました。その後、漢方の服用は中止していたのですが、4ヶ月してまた咳の発作が出てきたとのことでしたので、前の喘息の漢方薬を処方して2ヶ月服用し、咳もようやく止まりました。

長い間患った気管支炎の症例

10年前から気管支炎になったのですが、4~5年前から年々悪くなる一方です。病院では新薬のほかに漢方も処方してもらって飲みましたが、いっこうに良くなる気配がないので、当店に来店しました。
風邪を引きやすく、引くと必ず気管支炎になります。店頭で話をしていても、時々咳き込んで苦しそうな様子です。のどは渇いた感じですが、水分はあまり摂りたくありません。いったん咳き込むと身体の奥から渇いた強い咳が何度もこみ上げます。
この方は虚証体質で、乾いた強い咳を目標に漢方薬を処方しました。15日後にはかなりらくになったとのことでした。
ところが、その後一ヶ月の服用が終わる頃、また咳が出始めました。今度は以前と違い泡っぽい痰を伴った咳が四六時中出ます。そこで、冷え性体質と泡っぽい痰に注目して、漢方処方も変えました。
今度の処方も良く効いて、約2ヶ月分を服用してほとんど咳き込むことはなくなりました。

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