高血圧 | お身体の悩み

漢方医学

漢方は新薬のように、服用してすぐに血圧を下げることはできません。本人の 高血圧の症状に応じた漢方処方を用いることで、さまざまな症状を改善しながら根本的な治療をしていきます。
作用の仕方が違うので、場合によっては西洋薬と併用することもあります。
漢方では高血圧は気、血、水の乱れと考えています。症状も人それぞれでいろいろなでかたをします。高血圧と共にイライラ、不安感、不眠症などの症状がある場合は、気のみだれ(気の上衝)ととらえ、気のめぐりをよくして、引き下げるような処方を用います。
高血圧で、のぼせや頭痛、肩こりといった症状がある場合は、お血(血がよどみ流れが悪くなっている状態)が原因と考え、血液をサラサラにして血流をよくする漢方薬を用います。
めまいやむくみなどの症状を伴う高血圧の場合には、水毒(体に余分な水がたまっている状態)と考え、汗や尿として余分な水分を排出するような漢方薬を用います。
実際にはこれらの症状が絡み合って発症することも多いのですが、漢方ではこれらの症状や服用される方の体質をチェックした上で処方を考えていきます。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

 

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漢方医学

西洋医学

高血圧は、糖尿病や高脂血症などが原因となるものもありますが、90パーセント以上が「本態性高血圧」と呼ばれている、原因のはっきりわからないものです。
血圧は一日の中でも変動しています。安静状態で何度か繰り返し計測して、上が140mmHg以上、あるいは下が90mmHg以上であれば高血圧になります。
高血圧はそのままにしていると、脳卒中や心臓疾患、腎臓病などを引き起こすこともあります。場合によっては命にかかわることもあります。
西洋医学では、高血圧は降圧剤などの薬剤による治療を行います。一度服用を始めると、血圧が正常範囲で安定しても降圧剤を途中で中止することは難しくなります。自己判断で降圧剤の服用を止めると、血圧が急上昇することがあるので、十分注意してください。

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西洋医学

日常生活

高血圧の改善には、日ごろの生活習慣から変えていく必要があります。
食事についてですが塩分を控えめにして、野菜や海藻類などの食物繊維を多く取ることを心がけるとよいでしょう。
また、適度な運動は血圧を下げる効果があります。日常生活に取り入れて、習慣付けることをおすすめします。特に肥満傾向のある方は、無理のない範囲で30分以上のウォーキングを、一週間に3回以上はしたほうがよいでしょう。
ストレスも血圧を上げる要素になります。休みの日などはのんびり過ごすなどして、ストレスを発散することも大切です。
過剰な飲酒や不規則な生活もよくありません。お酒なら2合、ビールは大瓶で2本を目安にすることをお勧めします。
高血圧は、日ごろからのちょっとした心遣いで予防することができます。西洋薬を服用するようになる前に、生活習慣の改善と漢方の服用で予防を心がけることも大切です。

※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

高血圧の実例

漢方薬を使った高血圧の症例

高血圧でのぼせの症状も強いとのことで来店されました。病院では降圧剤の服用を勧められていますが、新薬はできれば服用したくないとのことでした。
顔は酒に酔ったように赤味がさしています。血圧は上が180、下が130とかなり高めです。怒りっぽくイライラも強いとのことでした。便通は毎日あり小便も正常です。また、目が充血しやすいとのことです。来店した際も顔の赤みと目の充血は印象的でした。
この方は中間タイプから、ややガッチリタイプだったので、のぼせや首から上の充血症状を目標に、漢方薬を処方しました。
30日の服用でのぼせやイライラ、目の充血はだいぶ改善されました。しかし、肝心の血圧が上が160前後、下が120でまだ高い状態です。本人も血圧がなかなか下がらないのが不安とのことでした。
そこで、こんどは血液の流れを良くする、漢方薬を併用していただくことにしました。一ヶ月でのぼせはほとんど改善され、血圧も上が130~140、下が80~90で安定するようになりました。
その後も、この2種類の漢方薬を併用していますが、降圧剤を服用することなく血圧は安定した状態を保っています。

虚弱タイプの高血圧の症例

やせ型で見るからに虚弱タイプの体質の女性です。冷え性で夜間も2~3回ほどトイレに起きます。下半身が重だるく腰痛があります。
このような虚弱タイプの高血圧で、冷えがあり腰が重だるいと訴えるような方に適した漢方薬を処方しました。
一ヶ月の服用で調子がよくなってきたとのことです。しばらくこの処方を服用して、血圧が安定し身体も温まり、腰痛も改善されたとのことなので、服用を中止しました。
この漢方薬は、中年以降の特にお年を召した方によく用いられる処方です。しかし、あまり冷えの症状が見られず、ガッチリタイプの体質のような方に用いると、かえって具合が悪くなることがありますので、自己判断はせずに、漢方の専門知識のある病院か専門薬局で相談することをおすすめします。

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