乾癬 | お身体の悩み

漢方医学

漢方では乾癬の原因を主に「お血」(血の流れが滞っている状態)ととらえています。
「お血」になると、口が渇く、肌が荒れ、イライラなどの精神症状、生理痛や生理不順などの症状が表れます。「お血」の簡単なチェック方法として、目にくまができてるか、舌や歯茎が紫っぽくないか、舌の裏の血管が浮き出ていないか、おへその周りを押して痛くないか、手のひらや足の裏が赤くなったり、熱感がないかなどが「お血」を知る手がかりとなります。
乾癬はこの「お血」に「気」や「水」の滞りが絡んでくる場合が多く、「お血」の改善はもっとも重要といえます。「お血」が改善されてくると、乾癬とともにさまざまな不快症状も改善がみられます。
乾癬の漢方薬は「お血」を改善する効果があるので、根気よく体質にあった漢方治療を続けていけば、完治することは十分に可能です。決してあきらめないことが大事です。しかし、自己判断はせずに漢方の専門知識のある病院や、漢方専門薬局で相談することをおすすめします。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

 

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漢方医学

西洋医学

乾癬はいまだにその原因がはっきりしていませんが、完治するのが難しく、長い間、苦労されている方も数多くいます。
中年以降の方に多く見られますが、最近では10代で発症するケースも増える傾向にあります。乾癬の約90%は尋常性乾癬と呼ばれているもので、境界のはっきりした赤い皮疹ができ、そのうえに白いかさぶたができます。
非伝染症ではありますが、見た目も汚くかさぶたもはがれやすいので、本人だけでなく周囲の人も不快にさせてしまうケースもあります。よくなったり悪くなったりを長期間繰り返します。また、ストレスが悪化の引き金になってしまうこともあります。
西洋医学では、紫外線を照射する光線療法、免疫抑制剤などの内服薬、ビタミンD3やステロイド剤の外用薬などを用いた治療法が行われています。

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西洋医学

日常生活

最近、乾癬が増加傾向にあるのは、日本人が肉をよく食べるようになったからともいわれています。肉食は「お血」を作る原因にもなります。できれば、和食(特にイワシ、サバ、サンマ、などの青魚)を中心に摂る事をおすすめします。
また、乾癬は疲労やストレス、喫煙、寒さや乾燥、暴飲暴食などでも悪化したり再発する原因となるので、日常生活ではこうした点を気をつけるようにしてください。
※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

乾癬の実例

生理痛を伴った乾癬の症例

女性 22歳 乾癬

数年前に尋常性乾癬になったとのことで、来店されました。病院へは通っているものの、よい状態と悪い状態の繰り返しです。最近では少しずつひどくなっているように感じるとのことでした。
痩せ型の女性です、風邪をひきやすく、冷え性で
顔は赤く腫れたようになっていて、胸や背中も皮膚が赤くザラザラしています疲れやすいです。また、肌が荒れやすく生理痛も強いとのことでした。胸の上部と両足の膝から下に、乾癬特有の赤い湿疹が見られます。背中にもいくつか出来ているとのことでした。 
漢方では、乾癬は主にオケツ(血が汚れてよどんでいる状態)が原因と考えています。この方は肌荒れや生理痛など、乾癬の他にオケツの特徴的な症状も見られたので、血をきれいにして血行をよくする漢方薬を処方しました。
最初に当店で処方した漢方薬を2ヶ月ほど服用しましたが、症状にあまり変化は見られません。そこで、乾癬などお血を改善するだけでなく、冷え性などにも効果のある処方に変えて様子を見ることにしました。
一ヶ月後に来店したときには、痒みが減って乾癬の出方も以前よりは少なく感じるとのことです。冷え性も少し改善されています。その後も同じ漢方薬を服用していますが、現在ではほとんど悪くなることはなく、乾癬の症状も落ち着いています。

長年治らなかった乾癬の症例

男性 56歳  乾癬

8年前に病院で乾癬と診断されました。両肘、両膝をはじめ数箇所に赤い湿疹があります。また、それが薄片となって剥がれ落ちている部分もあります。
今まで病院で処方された乾癬の内服薬や外用屋を使用してきましたが、よくなったり、悪くなったりの繰り返しであまり効果はなく、最近ではだんだん乾癬が増えています。
肥満型でやや便秘勝ちです。悪いときは痒みが強くつらいとの事でした。顔の血色は悪く、肌の色も全体的にくすんでいます。
この方の乾癬も、顔色や肌の色などの症状からオケツ(血がよごれて流れが悪い状態)が主な原因と考えられます。血をきれいにして、お血を改善する漢方薬を処方しました。
この方は、漢方薬の服用を始めてから一ヵ月後には、痒みが減り見た目もきれいになってきました。その後も同じ処方の服用を継続しました。
4ヶ月後には、乾癬の症状が今までにないくらいに落ち着いてきました。
この方は数年たった現在も、漢方薬の服用を続けていますが、一年に1~2回悪化することはあっても、症状が軽くすぐによくなるとのことです。

病院で治らなかった乾癬の症例

男性 56歳  乾癬

一年くらい前にひじに湿疹ができました。皮膚科へかかり外用薬を塗ってもなかなか治りませんでした。その後、総合病院を受診したところ、尋常性乾癬と診断されました。
一年近く通院しましたが、症状は一進一退でよくなる気配がありません。家族の勧めで漢方薬を試したいとのことで、来店されました。
乾癬は両肘や両膝だけでなく、頭部や背中などにも数箇所できています。痩せ型で冷え性の女性です。生理痛が強くイライラしやすい。胃腸も弱いとのことでした。
強い生理痛やイライラしやすという点はオケツ(血がよどんで、血行が悪い状態)に見られる症状と考えられます。
この方は、血をきれいにしてお血を改善し、乾癬の症状をおさえると同時に生理痛やイライラなどにも効果のある漢方薬を処方しました。
漢方薬の服用を始めて3ヶ月後には痒みが楽になり、湿疹の発症している場所が少なくなってきました。さらに、生理痛やイライラが楽になり以前ほど疲れを感じなくなったとのことです。
半年後には、見た目にも判らないくらい湿疹がうすくなりました。ただ、時々かゆくなり、軽い湿疹がでるので現在でも漢方薬は続けています。

長いこと悩んでいた尋常性乾癬が、漢方薬で改善

男性 63歳  乾癬

15年以上前から、尋常性乾癬に悩まされていました。
病院も何ヶ所か行きましたが、よくなったり悪くなったりの繰り返しです。
乾癬は、主に頭部や臀部にあり強いかゆみがあります。
インターネットで、漢方薬でも尋常性乾癬によいものがあることを知り来店されました。

漢方薬の服用を始めて、最初の二ヶ月はあまり変化がありませんでした。
症状をお聞きしながら漢方を変えて、三ヶ月を過ぎるころから徐々に痒みが改善してきました。
その後、来店するたびに患部が小さくなって痒みが減ってきました。
五ヶ月の服用で、乾癬の痕はありますが痒みはほぼ改善しています。

尋常性乾癬は、一時的によいことはあっても難治なケースが多く見られます。
この方も、今後悪化することがあるかもしれません。
しかし、漢方薬を服用してからは今までにないほど楽になっているそうです。

20年以上悩んでいた尋常性乾癬が、漢方薬を服用してから改善してきました

男性 48歳  乾癬

20代の頃に尋常性乾癬を発症しました。
首の後ろ、額、足の脛、ひじ、膝などに、大きく赤い発疹ができています。
病院からステロイド軟膏を処方されていますが、良くなったり悪くなったりの繰り返しです。
最近では、以前ほど効果が感じられません。
漢方薬を併用して、もう少し改善したいとのことでした。

漢方薬をお出しする際に、食生活や日常についていくつかアドバイスをさせていただきました。
漢方薬を服用して半月くらいしたら、湿疹や痒みが楽になってきました。
試しに、ステロイド軟膏の使用をやめてみたそうです。
やはり、ステロイド軟膏をやめてしまうと発疹が出てきますが、それでも以前よりは症状が落ち着いてきたそうです。
三ヶ月後には、見た目もほとんどきれいになりました。
しかし、再発を繰り返すことは十分考えられるので、漢方薬は今後も続けていただくことにしています。

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