偏頭痛 | お身体の悩み
漢方医学
漢方では、偏頭痛は体内の水分代謝の異常(水毒)や血流が悪くなることによって引きおこされると考えています。
偏頭痛は、脳内の血管が収縮することでも起きますが、この場合は脳内の血管が収縮したり拡張することで血管の水分が脳内に漏れ出し、神経を刺激して痛みを引きおこしていると考えています。
漢方治療では、水分代謝の異常が偏頭痛の原因となっている場合は、過剰な水分を汗や尿として体外に出すことで、偏頭痛のおきにくい体質に改善します。
また、血流が悪いようなときは血をきれいにして、血の流れをよくすることで偏頭痛を根本的に改善します。
当店でも、発作的に激しい頭痛に襲われて吐き気やめまいが伴い、長い間つらい思いをされてきた方が、漢方薬の服用で改善した例を多く経験しています。
漢方薬を服用する場合、自己判断で服用するよりは、漢方の専門知識のある医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
ただし、頭痛でも気をつけなければならないケースがあります。頻繁に頭痛におそわれたり、突然激しい痛みを感じたときなどは脳腫瘍、慢性硬膜下出血、脳出血、くも膜下出血などの前兆の場合があります。
このような場合は病院で診断を受ける必要があります。
※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。
西洋医学
偏頭痛は、脳内の血管が収縮することによって起こりますが、原因ははっきりとは分かっていません。また、最近ではストレス、女性ホルモン、疲労からくる偏頭痛も多く見られます。
男性よりも女性に多く、特に30~40代の女性に多く発症しています。
偏頭痛の特徴としては、多くの場合、前兆症状が見られます。
例えば、光がチカチカ見えたり、視野が狭くなる症状が起るなど光や音に敏感になったり吐き気を伴います。また肩こり、首すじのこりなどの症状がみられます。
これらの症状が10分~20分程続き、次に前頭部や側頭部などがズキズキとした激しい痛みに襲われます。その後、吐き気や嘔吐をともなうことが多く、数時間から時には1日~2日位はげしい発作が繰り返されます。
西洋医学で偏頭痛には、鎮痛剤や安定剤をはじめとした内服薬や、ときには注射などによる治療が行なわれますが、これらの治療は対症療法であり根本的な治療とはいえません。
日常生活
日常生活でも、偏頭痛を引きおこす原因がいくつか考えられます。
疲労やストレス、食品などがあります。食品については個人によって違いがありますかが、チョコレートやコーヒー、チーズなどあります。
日頃の生活の中で、頭痛の原因となる食品を調べておけば、予防することができるでしょう。
また、疲労やストレスについても、普段からためないように心がけることが大切な予防法といえます。
発作が始まりそうな時は、痛む部分を冷やしたり、マッサージや入浴は血管を広げるので止めましょう。暗い部屋でしばらく安静にしていると効果的です。
※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。
偏頭痛の漢方の実例
レルギー性鼻炎と頭痛が良くなりました
女性 49歳 頭痛 アレルギー性鼻炎
鼻づまりと頭痛がひどいとのことで、来店しました。
数年前からこうした症状があったので、耳鼻科へ行ったところアレルギー性鼻炎と診断されました。
その時に、点鼻薬や鎮痛剤などを処方してもらいました。
鼻づまりはある程度は良くなっても、スッキリしません。
また、鎮痛剤は胃がもたれるので服用はやめたそうです。
最近になって、鼻づまりも頭痛もひどくなってきたとのことです。
漢方薬を服用してから、片頭痛が次第に軽くなってきました。
鼻づまりも少しずつ改善しているようです。
3ヶ月ほど服用していると、点鼻薬を使う回数が減ってきました。
自然に鼻が通ってきたそうです。
6ヵ月の服用で、鼻づまりも頭痛もほとんどしなくなったとのことです。
ご本人の話では、今までの辛さを考えると、生き返ったようだとのことでした。