パーキンソン病 | お身体の悩み

漢方医学

漢方では、パーキンソン病による筋肉の硬化や震えは、「肝」の働きが弱まって起こると考えられています。「肝」は、筋肉と密接な関係があります。
「肝」の働きを弱める原因はいろいろあります。たとえば、ストレスや疲労、飲酒や西洋薬の服用などです。
「肝」と筋肉の関係は、ひどく疲れているときや肝炎の病気をもっているときなどは「肝」の働きが弱くなり、足などのひきつれをおこすことからもわかります。漢方では、「肝」の働きが弱くなると、パーキンソン病の方によくみられる、イライラ、怒りっぽい、不眠、うつ症状があらわれることがあります。
パーキンソン病の漢方処方としては、筋肉が硬くなって、震えたり、怒りっぽいなどの症状を改善し、筋肉の緊張を和らげるような鎮痙作用の強い処方が用いられます。また、イライラなどの精神症状が原因となっているようなときは、精神的な緊張感をやわらげて、パーキンソン病の症状を改善するような漢方薬が用いられます。漢方治療は症状の治療とともに、そのほかの自覚症状、頭痛、イライラ、食欲不振、頻尿など総合的に判断して、一人ひとりの体質にあった治療をおこないます。
パーキンソン病の漢方薬は、初期の段階で症状を抑えることができますし、治療中のかたは治療薬の副作用を軽減したり、薬の量を減らすことができます。また、症状が改善しているケースも多く見られるのでこの点においても、漢方治療を試みる価値はあるといえます。
自己判断で漢方を服用しても思うような効果が得られることは少ないので、漢方を服用する場合は、漢方の知識のある専門薬局や病院で相談されることをお勧めします。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

 

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漢方医学

西洋医学

パーキンソン病は手足が震えたり、筋肉がこわばるなどの運動障害がおもな症状です。始めは顔や首などの筋肉が固まり、やがて全身の筋肉が硬化していきます。
パーキンソン病は2000人に一人の割合で発病し、中年以降のひとに多くみられます。パーキンソン病は難病にも指定されています。パーキンソン病の原因はまだ解明されていませんが、ストレスや加齢、性格などが発症に関係していると考えられています。
西洋医学では、パーキンソン病は不足している脳内神経伝達物質のドーパミンを薬で補う治療が主に行なわれています。この治療法でもかなりの改善が見られるケースもありますが、ドーパミンは薬量の調節が難しく、震えが強くなってしまうこともあります。また、身体の動きが急に悪くなったり、症状の波が大きくなったりします。人によっては、幻覚、食欲不振、吐き気、不整脈などの副作用が見られることもあり、長期に服用できないケースもあります。

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西洋医学

日常生活

日常生活についてですが、パーキンソン病は気長に付き合うつもりで、今までどおりの生活を維持するようにしましょう。
また、散歩や軽い体操などを取り入れストレスを発散するようにこころがけましょう。飲酒をひかえ、疲れをためないようにしましょう。

※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

パーキンソン病の実例

ストレスを伴ったパーキンソン病の症例

男性 52歳 パーキンソン病

5年前にパーキンソン病と診断されました。しばらくは落ち着いていたのですが、だんだん症状が悪化してきました。服用している西洋薬の量も増えてきて、このままではよくないと思い漢方薬も併用したいとのことで来店しました。
最近では、パーキンソン病の症状が進行し左側の手足が震えたり動きづらいなどの症状がひどくなっています。また、精神的にイライラしたり不安になったりするとより症状が悪くなります。足もつりやすくなり歩きにくいとのことです。
この方は、中肉中背で冷えなどの症状もなく、胃も弱くはありません。こうしたことから中間タイプと判断し、中間タイプに用いる処方でストレスを和らげパーキンソン病の症状を改善する漢方薬を処方しました。
始めの一ヶ月はあまり変化が見られないとのことでしたが、何となく精神的なイライラや不安感が楽になった気がするとのことでした。その後も同じ処方を継続していただきました。3ヶ月後には手足の振るえや足のつる症状が落ち着いてきました。西洋薬の服用量も少し減らしてみたけどあまり影響が出なかったとのことです。
現在も、同じ漢方薬を続けて服用されていますが、パーキンソン病の症状は落ち着いています。

西洋薬があまり利かなかったパーキンソン病の症例

男性 38歳 パーキンソン病

2年前に字が書きにくくなり病院へ行ったところ、パーキンソン病と診断されました。しばらくは病院で処方された西洋薬を服用していたのですが、思うような効果が上げられず、パーキンソン病の症状は徐々に進行していました。
何とかしたいと思っていたところ、当店のホームページを見て来店されました。
痩せ型で汗をかきやすく神経質です。また、身体が冷えやすく胃がもたれやすいです。最近では歩く速度も遅く動作も緩慢になっています。右の手や足も震えるようになってしまい、仕事にも支障が出ることがあるそうです。紙に名前を書こうとしても、思うように字が書けません。痩せ型で身体が冷えやすく、胃が弱いことから虚弱タイプと考えられます。
この方は身体の筋肉が硬く震える症状が強かったので、虚弱タイプの処方で筋肉の緊張を和らげる作用のある漢方薬を処方しました。
一ヶ月の服用でかなり改善が見られました。手足の振るえが少なくなり、手も以前より動くようになってきました。名前も一ヶ月前よりもスムーズに書けるようになっています。
その後も同じ処方を続けていますが、服用している西洋薬の量も少しずつ減ってきて、体調も安定してきています。

西洋薬が合わなかった方のパーキンソン病の症例

女性 48歳 パーキンソン病

7~8年前にパーキンソン病と診断されました。これまで、病院で処方された西洋薬を服用してきましたが、胃がもたれてしまい身体に合わないとのことです。

それでも無理に服用していたのですが、最近ではあまり効果を感じなくなりました。そんなおり、ホームページで当店を知り、できれば漢方薬も併用してみたいとのことで来店しました。

体型は小柄で中肉、冷え性で神経質、イライラや精神不安があります。手足の振るえは以前よりひどくなっています。

この方は、冷え性で疲れやすいなどの状態から虚弱タイプと判断し、虚弱タイプの処方で精神的な緊張を和らげパーキンソン病を改善する漢方薬を処方しました。

一ヶ月の服用後、症状には変化は見られませんでしたが、手足が温まってきた感じがするとのことでした。

そのまま同じ処方を継続し、3ヵ月後にはイライラや精神不安が改善してきました。手足の震えも少しよくなっています。

その後も同じ漢方薬を続けて、少しずつですがパーキンソン病の症状は落ち着いてきています。

パーキンソン病と診断されましたが、漢方薬を服用してから少しずつ改善

女性 62歳 パーキンソン病

5年前にパーキンソン病と診断されました。
両手と右足が振えます。
人前に出ると緊張して、特に酷くなるとのことでした。
精神的にも不安定になることがあり、気分も落ち込みがちです。
健康雑誌やホームページを見て、漢方薬でもパーキンソン病が改善するケースがあるということを知って来店されました。

精神的な緊張感を和らげて、パーキンソン病特有の手足の振えが改善できるような漢方薬をお出ししました。
始めはあまり変化が見られませんでした。
症状をお聞きしながら漢方を調整して、三ヶ月を過ぎる頃から、手足の振えが少なくなってきました。
精神的にも、以前ほど緊張しなくなり明るくなったそうです。
漢方薬は、毎日欠かさず服用されていますが、少しずつ着実に症状は改善しています。

うつ症状とパーキンソン病で悩んでいましたが、漢方薬を服用してから改善

女性 72歳 パーキンソン病 うつ症状

72歳の小柄な女性です。
10数年、うつ症状で病院にかかっていますが、三年前からパーキンソン病にもなってしまい、悩んでいます。
とにかく不安感がいつもあり、落ち込んでいます。
身体も思うように動かせず、震えや下半身の脱力感が強いそうです。
安定剤や抗うつ薬、パーキンソンの薬なども処方されていますが、副作用が出るので続けて服用することはできません。
漢方薬で少しでも改善したいとのことでした。

症状を詳しくお聞きしてから、気持ちの負担をやわらげて、パーキンソン病特有の身体の震え、脱力感を改善できるような漢方薬をお出ししました。
漢方薬を服用してからの二ヶ月間は、あまり変化がありませんでした。
そこで組み合わせを変えて、様子を見ながら継続していただきました。
三ヶ月目に気持ちが少し楽になってきたとのことです。
その後も、症状に合わせて服用していただき9ヶ月が経ちますが、うつ症状もだいぶ楽になり、パーキンソン病特有の震えや脱力感もかなり改善しています。

パーキンソン病は、几帳面な人に多く見られます。
ストレスや加齢などが相互に絡んで引き起こされる慢性疾患とも考えられます。
病院で治療を受けていても、なかなか改善せず、苦労している方も少なくないようです。
しかし、この方のように漢方を併用することで改善することもあるので、悪化する前に漢方薬を試してみる価値は十分あると思います。

パーキンソン病と診断されましたが、漢方薬を服用してから手の震えや筋肉のこわばりが改善

男性 50歳代 パーキンソン病

パーキンソン病と診断されて5~6年経ちます。
手足の震えや筋肉のこわばりがあり、これまでは病院で処方された薬で抑えていました。
ところが、2年くらい前から症状がひどくなってきました。
足がうまく運べずに、思うように歩くこともできません。
薬の服用量を増やしたところ、吐き気などの副作用がひどく、体調を崩してしまいました。
漢方薬を併用して、多少でも症状が楽になり、進行を抑えたいとのことで来店されました。

漢方薬を一ヶ月ほど服用したところ、手の震えがやや改善してきました。
少しの改善でも、ご本人はとても喜んでいるようです。
それからは、ご来店のたびに明らかに症状が改善していきました。
手足の振えや筋肉のこわばりも、以前より落ち着いています。
歩行も、だいぶ改善しています。
病院の薬は併用していますが、このままの状態で過ごしていければとのことでした。

20年前からパーキンソン病で悩んでいましたが、漢方薬を服用して症状が改善

男性 60歳代 パーキンソン病

20年前にパーキンソン病になりました。
それ以来、病院で治療してきましたが、少しずつ悪化してしまい、最近では歩行困難になり転びやすくなっています。
手足の震えやイライラなどもひどく、腕の筋肉の痛みも強くて辛いとのことでした。
インターネットで、漢方薬でもパーキンソン病が改善することを知り、試してみたいとのことです。

漢方薬を服用して二ヶ月は、あまり変化はありませんでした。
しかし、イライラすることが少なくなり、以前よりは精神的に落ち着いてきたそうです。
そのまま、同じ処方を継続していただきましたが、手足の震えも落ち着いてきました。
歩行困難はあまり変わりませんが、転ぶことはなくなったそうです。
全体的に体調も良いようなので、しばらく漢方薬を服用してみたいそうです。

パーキンソン病の下半身のふるえ、しびれ、不眠などが良くなってきました

男性 60歳代 パーキンソン病

10年以上パーキンソン病で苦しんできた、60代の男性です。
病院から処方された薬を服用していますが、だんだん効果がなくなってきています。
インターネットで、漢方でもパーキンソン病が改善しているということを知り、試してみたいとのことでした。
膝から下の痺れが特にひどく、歩行も足を引きずります。
ズボンや靴も、一人ではうまくはけません。
また、気持ちも不安定で、イライラしやすく不眠症とのことでした。

最初の一ヶ月は、漢方薬を服用しても変化はありませんでした。
ただ、以前よりはイライラしなくなったかもしれないとのことです。
しかし、服用していくうちにふるえや痺れが徐々に改善してきました。
漢方薬を服用して一年経過しましたが、気持ちも落ち着いて、夜も寝られるようになっています。
ズボンや靴も問題なく履けるようになりました。

パーキンソン病は難治な疾患ですが、漢方薬を併用して症状が緩和されているケースも多くあります。
服用する場合は、少しでも症状が軽いうちの方がお勧めです。

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