冷房病 | お身体の悩み

漢方医学

漢方では、冷房病は、クーラーの冷えによって気の流れが悪くなり、血と水のバランスが崩れて、さまざまな症状を引き起こすと考えています。
冷房病の漢方治療としては、身体をあたため血行をよくすると同時に水分の代謝をスムーズにします。
例えば、長い時間イスに座ったり、乗り物に乗っていると、足の血行が悪くなり足にむくみを感じることがあります。わたしたちの身体は血行が悪くなるとそこに余分な水分がたまりやすくなります。血行をよくするには、この余分な水分をとることも大切です。
クーラーにあたったり、スーパーの冷蔵庫の前などで腹痛、下痢などの症状がでる方は腸を温め、腸内の余分な水分を取る漢方薬を用います。またクーラーによって、生理痛、生理不順などの症状がひどくなる場合は、血をきれにしてホルモンバランスを調える漢方薬を用います。冷房病によくみられる、全身の倦怠感は血行をよくするとともに、元気をつける朝鮮人参などが含まれた処方を用います。
それぞれの症状に応じて、冷房病に用いる漢方薬も変わってきます。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

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漢方医学

西洋医学

西洋医学の中には、「冷え」という考えがありません。そのため、「冷え」を治療するてだてがありません。冷房病は夏になるとクーラーにあたる機会が増えてきます。家庭の中はもちろん、バスや電車、スーパーやコンビニ、職場などでも、今や日本の夏にとってクーラーは欠かせない存在になっています。
しかし、この一見便利に思えるクーラーで体調を崩す人も意外と多いようです。日頃から冷え性、胃腸が弱いなどの、いわゆる虚弱タイプの方に冷房病は多くみられます 。そうでなくとも、長い時間冷蔵庫のように冷えた室内にいれば、体調を崩してしまう人は多いのではないでしょうか。
身体が冷えると血液の流れが悪くなり、内臓の働きが悪くなります。その結果、頭痛、肩こり、下痢、腹痛、むくみ、関節痛、倦怠感、生理不順などの 冷房病の症状が現れます。多くの方が、冷房病の対策として衣類をはおったり、ひざ掛けをかけたりするなどして、外から冷えを防いでいます。しかし、これではなかなか 冷房病の根本的な対策とはいえません。

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西洋医学

日常生活

日ごろ会社などでクーラーにあたることが多い方は、家などでは扇風機などを使い、クーラーの使用はできるだけ避けるようにしましょう。
夏は冷たい食べ物や飲み物をとることが多くなりますが、これらの飲食物は身体を冷すので、できるだけ避けて温かい食べ物をとるようにしましょう。
入浴はシャワーではなく、湯船につかり冷えた体を温めるようにしてください。

※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

冷房症の漢方の実例

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